- Good Quality -
ミネルヴォワのお薦めワインとして知られるシャトー・ラ・ヴィラタードです。ミネルヴォワは85年に認定されたということもあり、AOCとしての歴史自体はまだ浅いのですが、日照量が適度にあり雨にも恵まれているので、フレッシュな果実の力を表現したものが多いようです。
シラーとグルナッシュで造られるこのワインは、抜栓直後にイチゴケーキのようなフレッシュで甘い香りがほのかに漂い、とにかく「若々しい」というイメージを受けます。抜栓日はかなり平坦で軋むようなタンニンが渋みを増加させているようでしたが、翌日になると落ち着きを見せ始め、凝縮された葡萄の風味を感じるようになります。その後はより近付きやすくなるものの、凝縮感が少しずつ薄れていく傾向にあるので、現時点では1~2日程度で飲んでしまう方が良いかもしれません。
全体的なイメージとしてはポンパドールと共通するような方向性も感じるのですが、どうも飲むにつれて足りない部分に気になってしまいます。まだまだこれからのワインだと思うので、もうしばらく見守ってみたいところです。
(2003/05)