- Good Quality -
低価格ながら2003年度版のガンベロ・ロッソで最高評価のトレ・ビッキエーリを獲得し、ラルマナッコ・デル・ベレベーネでもオスカーを受賞するという大いなる偉業を成し遂げたワインなので、かなり知名度が高く市場にも多く出回ってると思います。世の評価は価格帯からは想像し難いほど高いので、個人的にも以前からかなり気になっていたワインでもあります。
あまり聞かないモリーゼ州のワインですが、造り手のディ・マーヨ・ノランテは質の高いワイン造り出すので、産地の知名度は特に問題にならないと思います。樹齢30年のアリアニコで造られるのがこのコンタドですが、DOCとしてはアリアニコ・デル・モリーゼになります。
塊のような澱が数多く沈澱し、想像を超える凝縮感を抜栓直後から披露してくれます。まさにアリアニコの力を思う存分発揮したスタイルで、ビター感や漢方的なスパイス要素を含み、この価格帯からは想像し難い程のポテンシャルを発揮してくれます。しかし、現状では「単に力強いだけ」という印象が拭えないのもまた事実で、もう少しバランス面での洗練さを要求したくなります。抜栓後3~4日頃になると少し落ち着いた雰囲気を見せ始めたので、もう少し時間を与えてゆっくり見守ってやった方がよりポテンシャルを引き出せるかもしれません。値段も手頃なので、ある程度まとまった数をストックし少しずつ飲んでみてはどうでしょう。
(2003/05)