石灰質の鳥居野の畑で造られる、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのブレンドワインです。
エッジにやや琥珀色が入り始め、あまり鮮度感は感じません。味の方は想像していた以上に酸が立ち、立体感に乏しい平たい構造となっていました。しかし抜栓後に時間を与え、白ワインのようにしっかりと温度を下げてやると、意外に葡萄の果実感が顔を出していました。
全体的には日本酒のようなスッキリとした冷ややかな印象があり、程よい背筋の張りを感じます。しかし、フォッシ・ロッソのようなひねた感じがあり、こういうスタイルなのか、それともダメージによるものなのか、かなり微妙な印象を受ける結果となりました。
(2004/10)