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ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%で造られる「グラン・クリュ(ブジー)」シャンパーニュです。ヴィンテージはシャンパーニュの当たり年となる1996年ですが、今回のボトルはティラージュ(瓶詰め)が1997年5月24日、デゴルジュマン(澱抜き)が2004年1月27日となっています。
思いのほか泡持ちが悪く、グラスに入れて暫く置いておくとあっという間に泡が弱くなります。そういうこともあり、全体的な印象として「良質な白ワイン」という感覚が残りました。しかし、結果としてガス的風味に惑わされずにしっかりと果実の表情を伺うことができるので、即デメリットになることはないと思います。
キッチリとした酸に洋梨と若いチェリーのような風味が心地よく、優しさを持ちながらもブレない強さを持った体躯が好印象です。この価格帯でグラン・クリュ(ブジー)のアイデンティティをじっくり堪能できることを考えると、かなりコストパフォーマンスの高い1本だと言えるのではないでしょうか。
(2004/11)