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2001 Montevetrano
Azienda Agricola Montevetrano di Silvia Imparato生産者ワインリスト

Montevetrano

短期間で一気にカンパニア、いやイタリアをも代表する地位にまで上り詰めたのが、アーティスティックなラベルでお馴染みの「モンテヴェトラーノ」です。基本セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ-30%、アリアニコ10%で、国際品種がベースが基本なっているものの、思いのほかアリアニコが良いアクセントになっていると言えます。

「南イタリアの高品質カベルネワイン」と聞くと、濃厚凝縮系なのかと思いがちですが、オーナーが女性(写真家のシルヴィア・インパラート)ということもあってか、いたって綺麗に纏まった優しさを感じさせるたおやかなスタイルになっています。

どの段階においても過不足なく均等に身が詰まっていて、どう転がっても常にバランスが整う優雅な「美」が全体に感じられます(いつ飲んでも高い満足感が得られそう)。抜栓日はカベルネ的な緑系ハーブ風味がやや表に立ち、ふとトレンティーノ・アルト・アディジェを代表するワイン「サン・レオナルド」が頭をよぎりますが、それでも以前飲んだ2000年のサン・レオナルドが到達できていない領域に足を踏み入れているように感じられ(と言ってもヴィンテージが違いますが…)、この差は一見近いように見えるものの、実際は別次元とも言える異質の壁が両者間に存在しているように感じます。

全体的に優しい酒質ながらも芯は強く、チョコレートやスパイス風味も漂い、コアの微細なテクスチャに触れる感覚はまさにアリアニコ的だと言えます。時間とともに多様な表情が繰り広げられ、今後の昇華が大いに期待されますが、そのたおやかさ故にあまりインパクトはなく、完成されたスタイルでありながらも感動する領域にまでは手が届いていないという側面もあるので、全体としては「文句のつけようがない」と印象づけられたものの、その高価格さを考えるとやや尻込みしてしまうのも事実です。とはいえ、一度は経験しておくべき種類のワインだとも言えるので、懐に余裕があれば是非チェックしてみることをお勧めします。
(2007/01)

参考市場価格7,276円~9,450円(平均約8,816円)
点数評価94(IWC)、93(WA)、93(V)、93(W)、92(WS)、88(LM)

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