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1999 Maestro Raro
Fattoria di Fèlsina S.p.A.生産者ワインリスト

Maestro Raro

「マエストロ・ラーロ」は、イタリア人醸造家「フランコ・ベルナベイ」が手掛ける国際品種(カベルネ・ソーヴィニヨン)ワインです。畑は標高350〜400m、南西向きで2hl未満の専用区画となっています。熟成にはバリックが使用され、18〜24ヶ月間の樽熟後、1年間の瓶熟を経て出荷されます。

今回はバックヴィンテージの1999年物になりますが、ボトルの外観は非常に奇麗で、コルクも最新ヴィンテージかと思う程の真新しい状態でした(リコルクの表記は無いのでおそらくオリジナル)。

想像以上に甘く、そして若さを感じる果実味が印象的ですが(スッキリしているのでダレはない)、さすがに年月が経っているだけあって熟れた風味も垣間みられ、落ち着いた体躯に持っている要素を過不足無くはめ込んでくれるので、全体的には概ね「熟成曲線の上端」が感じられる程よいピーク加減となっています。

抜栓直後は南仏系品種を思わせるスパイシーさが印象的でしたが、時間とともにハーブ風味が仄かに広がり、徐々にカベルネらしい表情が出始めます。複雑さは特にないものの、それなりの多様性を呈示し、そつなく熟成感も披露してくれますが、全体を通して「凝縮感のある陽的な果実の甘さ」が主力要素になっているので、ポテンシャルを感じるようなスタイルではなく、表層の美味しさにやや力点が置かれたようなスタイルと言えるかもしれません(若干端的)。もしかすると出荷当初は「多少ポテンシャル系」だったかもしれませんが、現状では、出し惜しみせず持っている物をすべて出し切ってくれる傾向にあるので(難易度は低い)、結果的に「安心して美味しく飲めるワイン」になっています。

価格帯を考えると、決してコストパフォーマンスに優れているとは言えませんが、それでも「高い評価を得ているトスカーナの国際品種系ワイン」「程よく熟成している」「状態が良く安定して美味しく飲める」という要素を考えると、最終的には思いのほか有用なアイテムと言える気がします。
(2007/11)

参考市場価格4,462円~7,056円(平均約6,085円)
点数評価90(V)

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