キャンティ&キャンティ・クラッシコ
偉大なる王のワイン「バローロ」
ニュージーランドを牽引する日本人生産者
進化と発展を続ける「日本ワイン」
進化と発展を続ける「日本ワイン」
特別特集「シャブリ」
紡がれるブルゴーニュの伝説「ルロワ」
大地の恵みと多様なテロワール「エトナ」
新たな潮流「スパークリング日本酒」
ジュヴレ・シャンベルタン
白ワインの聖地「フリウリ」
特別特集「ニュイ・サン・ジョルジュ」
楽天市場「バローロ」
楽天市場「バルバレスコ」
楽天市場「パウエル&サン」
------

- Very Good Quality -

2005 La Ricolma
San Giusto a Rentennano生産者ワインリスト

La Ricolma

トスカーナを代表する造り手「サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ」が造るメルロー100%のスーパーワインが「ラ・リコルマ」です。

抜栓直後から遺憾なく発揮される明確な魅力、美点が非常に心地良く、コアの資質は2005年らしくやや陰な傾向にありますが、表面上から伺い知れる融和な微笑みのおかげですぐにその世界に浸ることが出来ます。非常に良く出来たワインですが、お高く止まるようなことは一切なく、誰でもすぐに打ち解けることが出来るような親近感が非常に好印象です。ストレートに届く果実の層を半歩踏み込むと、そこには青海苔や胡椒をベースとしたスパイス風味が程よいアクセントとなって染み渡り、そこからフィニッシュにかけて膨大なタンニンからくるエネルギーがひしひしと伝わってきます。角の取れた豊満で魅力的な果実のおかげで今すぐ楽しむことが出来ますが(抜栓日に広がる魅力は凄まじい!)、翌日以降に持ち越すと、本来のコア力が徐々に出始め、厳格で剛直な表情が少しずつ表出する傾向にあったので、やはりすべてのポテンシャルが露になるのは以外と時間がかかりそうな印象でもあります(恐らくどの熟成段階で飲んでも相応の満足度が得られそう)。

内包する資質や方向性としては同年のペルカルロと同質のものを持っており、ややヒンヤリとした温度感や硬質で引き締まりながらも膨大なタンニンを誇るなど、どちらにおいても共通する楽しみ方があると言えます。しかし、ワインとしての純粋な良さ、構成力などに富むペルカルロに対して、リコルマはよりシンプルに魅力を追求したような傾向にあるので、この差異を通してどの部分に注視するかによって、その評価は人によって微妙に異なるかもしれません(所謂飲み手の好みの差)。個人的には、強いて言えば「点数的に評価する場合はペルカルロ(じっくり時間をかけて向き合って理解して欲しい)」、「純粋に飲んで楽しんで欲しい場合はリコルマ(蘊蓄抜きで存分に楽しんで欲しい)」といった印象かもしれません(といってもリコルマの将来性についても化けそうなほどのものを感じますが…)。
(2010/11)

参考市場価格8,800円~17,640円(平均約11,185円)
点数評価95(V)、92(WA)

ホーム > イタリア > トスカーナ > I.G.P. & I.G.T > ラ・リコルマ
Home > Italy > Toscana > Indicazione Geografica Protetta & Indicazione Geografica Tipica > La Ricolma

Global Partners