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2005 Gevrey-Chambertin
Philippe Pacalet生産者ワインリスト

Gevrey-Chambertin

ジュヴレ・シャンベルタンに居を構えるパカレの、いわばスタンダードとも言える基本アイテムと言えるのが、この村名ジュヴレ・シャンベルタンかもしれません。初期のヴィンテージよりも良い畑や樹齢の古い葡萄樹に変更しているようで、自身がより納得できる畑へと契約を移行し、今のところ村の北側、国道とグラン・クリュの間、国道東側「ジュスティス」という3カ所のブレンドで造られているようです。

2005年というヴィンテージの恩恵を存分に受けた、明確な力と密度感のある果実の存在力が素晴らしく、そこから放たれる魅力と栄華は否定するのが困難なほどです。クリクリっとしたカプセルの中には次元を超えたかのようなエネルギーが込められ、どうやったらこのような世界が構築できるのか…、という素朴な疑問が脳裏を過りますが、その明快すぎる美点と魅力のおかげで、悩み込む前にあっさりと現実に引き戻されます。明らかに2002年とは別の仕上がり感で、もはや根本的な素性が違うようにも感じられますが、それでも旨味の詰まりまくった「パカレ節」は健在なので、全体像としてはそれほど大きな違和感はないと思います。

多少の複雑さと独特の意志を築いている側面もあるので全否定はできませんが、それでも例のごとく「サラリとした漬物汁風味」が感じられるので、自然派ワインが苦手な人にとっては手放しに喜ぶことはできないかもしれません。表情の指向性としては、抜栓日からいきなり魅力が全開になる傾向にあり、その反面、翌日に持ち越すとややなだらかに熟れた(落ち着いた)感が勝り、コアにある漬物汁系の古風味もどこかクッキー的な風味へと推移していきます。封じ込められたエネルギーは明らかに村名クラス以上のものがありますが、スタイルはあくまでもしなやかで、特別複雑な表情を持っているわけでもありません。根本的に、誰が飲んでも手放しに「美味しい!」と感じるようなタイプではないのがやや残念ではありますが、それでも個々の嗜好とはまた別に、目の前の液体に内包された圧倒的存在力は誰でも感じることができるほどなので、抜栓日の際立った魅力を考えると、サーブ次第では自然派ワインが苦手な人でもある程度納得出来るのではないかと思います。気になる価格についても、少しずつ現実的なレベルへと下がってきているので、機会があれば1度は試してみてもらいたいところです。
(2010/11)

参考市場価格6,825円~8,400円(平均約7,568円)
点数評価90/91+(RWG)

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