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- Good Quality -

2003 Barbaresco Pajé
Azienda Agricola I Paglieri da Alfredo, Luca e Giovanni Roagna生産者ワインリスト

Barbaresco Pajé

数年前まではあまり知られることのない造り手でしたが、伝説となる1999年のバルバレスコ「クリケット・パイエ」により、一躍注目に値する存在となったのがこの「ロアーニャ」。今回試飲した「パイエ」は、バルバレスコ村の同名の区画で栽培されるネッビオーロのみを使用し、自然酵母のみで醸されます。

2003年というヴィンテージのスタイルも気になるところではありますが、内容としては各要素が際立つ傾向にあり、強固な酒質を誇っているものの、やはりバローロとはひと味違う、バルバレスコらしい小気味よいボリューム感を持った世界観となっています。各要素はまだあまり打ち解けず壁があり、タンニン、酸、果実味の順に力関係が確立されている傾向にありますが、それでも待たなければ飲めないということはなく、今からでも十分その全容を引き出せると思います(基本的にはいつ飲んでも良い系)。現時点でも仄かに枯れた雰囲気が出初めてはいるものの、偉大なネッビオーロが誇る強いタンニン力と長期熟成能力を考えると、完全に枯れきって古酒の領域に入るまで、10〜20年程寝かせてみたくもなります。しかし、それでも杯を進めるごとの変化、そして抜栓日〜翌日に伴う変化など、思いのほか振幅のあるその表情の変遷を鑑みると、抜栓後急いで飲みきるようなことさえしなければ、今飲んでもさほど問題はない気もします。

伝統を感じる質実な世界観で、万人受けするようなある種の安易さを持つスタイルではありませんが、良質なバルバレスコであることは確かなので選択してもそう大きく失敗することはないと思います。まだ各ピースが完全にはまりきっていないということもあり、見せる表情に多様性があるととるか、もしくはふらついてハッキリしないととるか、飲み手によって多少評価は変わってきそうな印象もありますが(ボトル差も含め)、「スレンダーでありながらも屈強で長熟なバルバレスコ」というスタイルを実感するにはちょうど良いアイテムだと言えるので、ロアーニャという造り手の手腕も含めてなかなか興味深い1本だと思います。
(2012/01)

参考市場価格5,964円~7,182円(6,551円)
点数評価95(WA)

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