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- Good Quality -

2006 Villa Fidelia Rosso
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Villa Fidelia Rosso

メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランという国際3品種によるブレンドで造られます。平均樹齢17年、6,000本/haの植樹が行われた6haの畑は「Assisi」と「Spello」のエリアにあり、海抜400mに位置しています。225リットルの樽(アリエ、ヌヴェール、トロンセ)で12ヶ月間の熟成後、瓶熟が行われて出荷されます。ワインメーカーは「ミスター・メルロー」としてお馴染みの「リッカルド・コタレッラ」が担当。

2004年から2005年に見られた親しみやすい変化が更に押し進められた印象で、無理なく大衆受けしそうなわかりやすい魅力が主体となっています。アクセントとして僅かに土着的な雰囲気も感じられますが(カベルネ・フランによるアクセントかも?)、あくまでもカベルネやメルローといった品種の表情が主体となっており、葡萄の持つ力と現代的醸造による融合によって奇麗に仕上がっています。

全体的な容姿は端麗で、ヴィッラ・フィデリアらしい凝縮感や密度感も伝わってきますが、思いのほか中央が柔らかい傾向にあり、堅牢要素が控えめになったこともあってか多少儚げな印象があったりもします。しかし、翌日に持ち越すと中央の柔らかさが程よい親近感へと変化し、全体のバランスを維持したままうまく「気軽に飲んで楽しめるキュートな表情」をうまく演出してくれます。

ヴィンテージを追うごとにスタイルの変遷が伺えるので、この点をどう捉えるかが多少評価の分かれ道になるような気もしますが、より万人受けする方向性ということだけでなく、マニア向けの訴求要素とも言える「難しいワインが持つ独特のハードル」もうまく壊してくれているので、個人的にはそう悪い方向性ではないと感じます。これで従来通りの価格だとさすがに問題があるかもしれませんが、スタイルの変化に合わせて更に手の出しやすい価格帯へと下がってきているので(為替の影響もあるかも?)、コストパフォーマンス的にはむしろ上がっていると言えるかもしれません。
(2012/02)

参考市場価格2,604円~2,992円
点数評価96(V)、90(WA)、86(LM)

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