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ハンガリーの「トカイ」との兼ね合いもあり、「トカイ・フリウラーノ」の名称が使えなくなってしまいましたが、他の多くの生産者が「フリウラーノ」という名称を使用しているのに対し、ダリオ・プリンチッチはラディコンと同様に「トカイ」のスペルを逆にした「ヤーコット」という名称を使用しています。
濃い黄金色が印象的な、スキンコンタクト系白ワインらしい色調ですが、敬遠するほどの濃厚さは感じず、比較的大人しめな印象ではあります。果皮由来の複雑さよりも、どちらかというとピュアさ、流麗さ、瑞々しさの方がより印象的で、スッと心に入ってくるような浸透性や、そのコアにやる優しい果実味によって、心地よく飲み進めることができます。この魅力ある立ち振る舞い、そして表情が好印象で、14%という高いアルコール感が全く気にならないほど、スルスル飲めてしまいます。この優しい酒質は非常に魅力的なので、ぜひこの世界観を前向きにとらえてもらいたいところです。
(2016/03)