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オーナーのジム・クレンデネンの息子「ノックス」の誕生を記念して造られたアイテム。1998年がファーストヴィンテージとなっています。また、愛娘「イザベル」の名を冠したアイテムも存在します。
オー・ボン・クリマらしい旨甘味が印象的で、梅カツオ的な要素も感じられますが、この2012年についてはどちらかというと純粋な果実味、そしてそこから紡がれる「甘さ」の方がより印象的です。まだ若いという事もあり、表面にはやや収斂系の資質もありますが、ヴィンテージの良さが伝わる明確な魅力がウリでもあるので、現状でもなんら問題なく存分に楽しむことができます。少なくとも、翌日に持ち越せば魅力も全開になるので、少し余裕を持ってしっかりと時間を与えてあげれば、より高い満足感が得られると思います。
強いて言えば、スタンダードレンジのアイテムにやや近い彩度の高さが若干気になりますが、それでもあざとさを感じるほどではなく、あくまでも旨味がコアにあるので、ノックスとしての格を感じる内容に仕上がっているのは確かです。指向性は異なりますが、イザベルも非常に良質な仕上がりなので、2012年というヴィンテージは両アイテムともお薦め度は高そうです。
(2016/07)