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2013 Sonoma County La Proportion Dorée
Morlet Family Vineyards

Sonoma County La Proportion Dorée

ソノマを代表するカルトワインとして有名な「ピーター・マイケル・ワイナリー」で、2001年から2005年まで醸造を担ったルーク・モルレ。そんな彼が2006年に立ち上げたプライベート・ブランドがこの「モルレ・ファミリー・ヴィンヤード」。彼が手がけるワインの多くが、赤白問わずロバート・パーカーに90点台後半という非常に高い評価を受け、短期間で世界中にその名を轟かせています。

「ラ・プロポーション・ドーレ」は、シャルドネが基本となるモルレの辛口白の中では唯一となるブレンドワインで、品種構成は甘口の「ビレット・ドゥー」と同じ3品種で造られています。ちなみに2013年のブレンド比率は、セミヨン67%、ソーヴィニヨン・ブラン31%、ミュスカデル2%。翌2014年がロバート・パーカーにパーフェクトとなる「100点」を与えられ大きな話題となりましたが、この2013年に関しても非常に高い評価を受けています。一般層に対しては、オバマ大統領が2014年にフランスのオランド大統領を迎えた晩餐会で振る舞ったワインとして有名かもしれません。

カリフォルニアの大地の恵みを一身に受けたかのような、リッチでボリュームのある豊かな体躯が非常に魅力的で、充実した熟度の高い果実の甘みと、ソーヴィニヨン・ブランらしいスッキリ感のある溌剌としたハーブ風味が程よくバランスしています(翌日に持ち越すとエレガント系のスッキリした資質が増す傾向にあり)。確かに濃密ではありますが、鈍重さは皆無で、むしろ明快な魅力がストレートに伝わるので非常にポジティブな印象を受けます。そういう意味では、まさに品種通りの素直な表情と言えるかもしれません。数値としてのアルコール度数は14.5%とかなり高いものの、あまりにも表情が魅力的なので、実際にはそれほど高いアルコール感があるわけではありません。むしろ非常に飲みやすいので、あっという間に飲み干してしまう恐れすらありそうです。

感動するような世界観とは一味違いますが、それでも手間暇かけて丁寧に造られたような雰囲気は十分伝わってくるので、相対的な満足感としては相応に高いものが得られると思います。
(2016/08)

参考市場価格10,368円〜13,824円(平均約11,953円)
点数評価95(WA)

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