セパージュはピノ・ムニエ50%、ピノ・ノワール30%、シャルドネ20%。シャンパーニュとは思えないほどのお手軽価格ですが、全体的にムニエのニュアンスが強めで、ゴワついた泡とブリュットらしからぬクッキリとした甘味があり、その世界観はシャンパーニュというよりも、より下のレンジに位置する一般スパークリングと言った印象です。
ダレはないもののクッキリとした甘味がかなり強く、強い炭酸ガスの苦味によってバランスを取っている傾向にあるので、どうしても炭酸飲料水の持つ世界観と類似する構成要素を感じてしまいます。日常で気軽に飲むのであればそれほど問題はありませんが、この価格帯だと他の国や地域でより高品質な泡を探す方が建設的なので、必要以上に無理してシャンパーニュにこだわる必要はないようにも思います。
(2016/12)