- Good Quality -
リベラ・デル・ドゥエロを代表する品種ティンタ・デル・パイス(テンプラニーリョ)90%に、カベルネ・ソーヴィニヨン10%で造られるのがこの「ミティカ」。デ・バロスのラインの中では、スプレマに続くポジションに位置する「レセルバ(樽で12ヶ月以上、合計36ヶ月以上の熟成)」ですが、熟成にはフレンチオークの新樽を使用し16ヶ月間行うなど、規定の基準以上の造りが行われています。
基本構成はロマンティカと同様ですが、果実やタンニンの充実度など、構成要素の質という観点で、明らかにより上のレンジの仕上がりとなっています。現時点で7年の熟成を経ていることもあり、香草系の風味は熟した果実にしっかり溶け込み、アフターにかけての酸と仄かなシトラスのニュアンスが程よい軽快さ与えています。ボディの豊かさや緻密さが印象的で、表層の滑らかさがあるので心地よく飲み進めることができますが、コアの堅牢性の高さ故に、時間の経過とともに本来のヒリヒリするようなタンニンと高いアルコール感が強くなる傾向にあります。
デ・バルドスのラインは、ビンタエ傘下のブランドとしては造りそのもののポジティブさが印象的なので、価格帯を考えると総じて高い競争力を発揮してくれそうな印象を受けます。
(2017/06)