- Good Quality -
京都府丹波町にある自社農園で造られる、丹波ワインの白のフラッグ・シップがこのピノ・ブラン。2015年のピノ・ブランは2種類あり、ショイレーベが22%ブレンドされる通常キュヴェと、ピノ・ブラン100%をシュール・リーで造る上位キュヴェがあります。今回試飲するのは、樽発酵させ、澱の上で熟成させるシュール・リーとなります(限定醸造1,917本)。
落ち着いた樽風味に、黄緑系の果実、そしてシュール・リーらしい体躯の密度とほろ苦さが非常に好印象です。僅かに表情に鈍さが垣間見れる瞬間もありますが、時間とともに綺麗に各要素が馴染んでいき、全体を通して洗練された綺麗な表情が広がります(仄かにグリのようなニュアンスも)。
食事とともに楽しめる丹波ワインらしいスタイルに、上品でたおやかな立ち振る舞いが加わり、トップキュヴェに相応しい高いクオリティを発揮してくれます。価格的には、決して気軽に日常で嗜む範囲にはありませんが、このクオリティであれば十分納得できる水準にあるので、最高の丹波ワインを嗜みたい場合に最もお薦めしやすいアイテムだと言えます。
(2017/06)