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プルミエ・クリュの格付けとなる「リリー・ラ・モンターニュ」の村で1890年に創業したのがこのヴィルマール。ビオロジックによる栽培と木樽による発酵と熟成が最大の特徴となっています。なお、このグラン・セリエ・ドールは、シャルドネ80%に、ピノ・ノワール20%、バリックで10ヶ月間熟成され、48〜60ヶ月の瓶熟後に出荷されます。
「RMのクリュッグ」とも呼ばれ、「木樽発酵、樽熟成」が特徴的なヴィルマールですが、スタンダードレンジのグランド・レゼルヴとは異なり、シャルドネベースとなっていることもあって、かなりシャープでキレのある美しいスタイルとなっています。樽系の要素や酸化熟成系の風味は体躯そのものと渾然一体となり、全体を通しての統一感や、バランスのとれた世界観にうまく寄与しています。果実そのもののボリューム感も良好で、非常に豊かな酸やミネラルと相まって、気品ある姿を打ち出しているので、その良質さ、造りの良さ、葡萄の持つ素性など、各要素の資質を十二分に感じることができます。
(2012/11)