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キャンティ&キャンティ・クラッシコ

イタリア中部に位置するトスカーナで、この地の象徴的な葡萄品種でもある「サンジョヴェーゼ」を主体として造られるのが「キャンティ」。イタリアを代表するワインとして高い知名度を誇り、古くはフィアスコと呼ばれる菰の藁で包まれた独特のボトルが印象的で、生産地域の拡大や大量生産の影響を受けて「安ワインの代名詞」と言われるなど、悪評に苦しめられる時期もありました。しかし、低迷していた時代を乗り越え、量よりも質が重視されるスタイルに変化した現代では、軽快な飲み口やフレッシュでキュートな素性はそのままに、果実や酸のバランスが取れた、どのような食事にも合わせやすい飲み飽きない良質なワインとして、そのポジションを明確に構築しています。

現代のキャンティは、サンジョヴェーゼが70%以上(キャンティ・コッリ・セネージは75%以上)、かつ白葡萄は10%以下という規定が定められていますが、その礎となったのは、1872年にベッティーノ・リカーゾリが確立させた「キャンティ・フォルムラ」と呼ばれる製法です。これにより、キャンティとしてのアイデンティティと方向性が明確になった一方、当時のDOCの規定として「白葡萄を10%~30%含まなければいけない(※1)」という条項が生まれることにもなり、キャンティの品質を根本的に向上させるのが困難になるという大きな問題にぶつかります。その後、スーパー・タスカンと呼ばれる品質を重視したモダンスタイルのワインがもてはやされる時代に突入し、取り残されていたキャンティにも徐々に品質向上の波が訪れます。現在では、白葡萄のブレンドは必須ではなくなり、サンジョヴェーゼ100%の単一品種であってもキャンティを名乗ることができるよう規定が変更されています。また、いち早く品質重視の路線に舵を取る形で、1996年にはキャンティから独立し「キャンティ・クラッシコ」が誕生しています。

※1)白葡萄をブレンドすることの本来の意図は、あくまでも「日常用ワインとしてすぐに飲めるようにするため」であり、長期熟成型の厳格なスタイルとは別の方向として、ワインを軽くするひとつの手法として挙げられていました。しかし、その本来の意図とは違う形で「白葡萄を必ずブレンドしなければいけない」という内容でDOCが規定されてしまいました。

キャンティ・クラッシコ

キャンティ・クラッシコ Chianti Classico

特定の伝統地域で栽培された葡萄のみ使用可能、サンジョヴェーゼ80%以上、その他の黒葡萄20%以下

キャンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ Chianti Classico Gran Selezione

アルコール13%以上、30ヶ月以上の熟成(瓶内熟成3ヶ月)、自社畑の葡萄のみを使用

キャンティ・クラッシコ リゼルヴァ Chianti Classico Riserva

アルコール12.5%以上、24ヶ月以上の熟成(瓶内熟成3ヶ月)

キャンティ・クラッシコ アンナータ Chianti Classico Annata

アルコール12%以上、収穫翌年の10月1日から消費可能

キャンティ・クラッシコは、第6代トスカーナ大公として名高い「コジモ3世」が定めた古来の産地を概ね継承する方向で、フィレンツェからシエナにまたがる地域にある「サン・カシャーノ・イン・ヴァル・ディ・ペーザ」「グレーヴェ・イン・キャンティ」「タヴァルネッレ・ヴァル・ディ・ペーザ」「バルベリーノ・ヴァル・デルサ」「ポッジボンシ」「カステッリーナ・イン・キャンティ」「ラッダ・イン・キャンティ」「ガイオーレ・イン・キャンティ」「カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ」を中心とした約7,000haの葡萄畑に限定されています。通常のキャンティとは異なり白葡萄の使用は禁止され、使用するサンジョヴェーゼも80%以上と、より品質とキャンティ本来のテロワールを重視したワイン造りが意識されています。また、近年ではさらなる品質の向上をより明確にアピールするために、キャンティ・クラッシコにおける最上位カテゴリとして新たに「グラン・セレツィオーネ」が規定されました。一般的なキャンティ・クラッシコとなる「アンナータ」、そして熟成期間がより長い「リゼルヴァ」、その2つよりも上位に位置するカテゴリとなり、アルコール度数は13%以上、熟成期間は30ヶ月以上、さらには自社畑で栽培される葡萄のみという厳しい条件のもと、2010年ヴィンテージからグラン・セレツィオーネを名乗るキャンティ・クラッシコが誕生しています。

キャンティ・クラッシコ Chianti Classico

  1. サン・カシャーノ・イン・ヴァル・ディ・ペーザ San Casciano in Val di Pesa
  2. グレーヴェ・イン・キャンティ Greve in Chianti
  3. タヴァルネッレ・ヴァル・ディ・ペーザ Tavarnelle Val di Pesa
  4. バルベリーノ・ヴァル・デルサ Barberino Val d’Elsa
  5. ポッジボンシ Poggibonsi
  6. カステッリーナ・イン・キャンティ Castellina in Chianti
  7. ラッダ・イン・キャンティ Radda in Chianti
  8. ガイオーレ・イン・キャンティ Gaiole in Chianti
  9. カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ Castelnuovo Berardenga
▼ キャンティ・クラッシコのレビュー ▼

キャンティ Chianti

アルコール11.5%以上、収穫翌年の3月1日から消費可能、サンジョヴェーゼ70%以上、白葡萄は10%以下

キャンティ スペリオーレ Chianti Superiore

アルコール12%以上

キャンティ リゼルヴァ Chianti Riserva

アルコール12%以上、2年以上の熟成(瓶内熟成3ヶ月)

キャンティ・ルフィナ Chianti Rufina キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ Chianti Colli Fiorentini

アルコール11.5%以上、リゼルヴァ12.5%以上、収穫翌年の9月1日から消費可能(瓶内熟成2ヶ月)、リゼルヴァは2年以上の熟成(瓶内熟成3ヶ月)

キャンティ・コッリ・セネージ Chianti Colli Senesi

アルコール11.5%以上、リゼルヴァ12.5%以上、収穫翌年の3月1日から消費可能、リゼルヴァは2年以上の熟成(瓶内熟成3ヶ月)、サンジョヴェーゼ75%以上

キャンティ・コッリ・アレティーニ Chianti Colli Aretini キャンティ・コッリーネ・ピサーネ Chianti Colline Pisane キャンティ・モンタルバーノ Chianti Montalbano

アルコール11.5%以上、リゼルヴァ12.5%以上、収穫翌年の3月1日から消費可能、リゼルヴァは2年以上の熟成(瓶内熟成3ヶ月)

キャンティ・モンテスペルトリ Chianti Montespertoli

アルコール12%以上、収穫翌年の6月1日から消費可能、リゼルヴァは2年以上の熟成

キャンティ・クラッシコとは対照的に、日常で楽しめる立ち位置が明確だったキャンティについても、近年は品質重視の流れが加速しています。特にラベルへの記載が許された特定地域についてはその傾向がより強く、それぞれの地域ならではの個性をより全面に打ち出しています。これらは通常のキャンティよりもより規定が厳しい傾向にあり、「ルフィナ」「モンタルバーノ」「コッリ・フィオレンティーニ」「モンテスペルトリ」「コッリーネ・ピサーネ」「コッリ・アレティーニ」「コッリ・セネージ」という7地域がDOPに認められています。この7地域の中でも、特に注目すべき地域が「ルフィナ」で、アペニン山脈の影響を受ける冷涼な産地というメリットを活かし、厳格な中に優美さを持つワインとして高い評価を受けています。

キャンティ Chianti

  1. キャンティ・ルフィナ Chianti Rufina
  2. キャンティ・モンタルバーノ Chianti Montalbano
  3. キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ Chianti Colli Fiorentini
  4. キャンティ・モンテスペルトリ Chianti Montespertoli
  5. キャンティ・コッリーネ・ピサーネ Chianti Colline Pisane
  6. キャンティ・コッリ・アレティーニ Chianti Colli Aretini
  7. キャンティ・コッリ・セネージ Chianti Colli Senesi
▼ ルフィナのレビュー ▼
ファットリア・ラヴァッキオ
Fattoria Lavacchio [Web Site]
ファットリア・セルヴァピアーナ
Fattoria Selvapiana
ファットリア・セルヴァピアーナ
Fattoria Selvapiana
▼ モンタルバーノのレビュー ▼
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▼ コッリ・フィオレンティーニのレビュー ▼
▼ モンテスペルトリのレビュー ▼
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▼ コッリ・ピサーネのレビュー ▼
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▼ コッリ・アレティーニのレビュー ▼
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▼ コッリ・セネージのレビュー ▼
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