- Good Quality -
さすがに天候が良かった2000年なだけに、力強いタンニンと強固なボディを持ち合わせています。ただし、素直に楽しめるもののまだ若い印象が強く、特に抜栓直後は青っぽさや茎っぽさが漂うので注意が必要です。翌日になるとかなりうまく纏まり、全体的な焦点が揃い始めるので美味しく飲めると思います。
ヴィンテージの恩恵を受けてかなりパワーアップしている印象を受けますが、1998年に見られたような「自身を理解しうまく落とし込む」といった空気感が薄れているので、視点を変えればヴィンテージの力が過剰なエネルギーを与えていると捉えることもできます。つまり、現状では美味しいワインというよりも、素直にポテンシャルを感じるワインといったところでしょうか。
ヴィンテージに関わらず価格が安定しているので、日々飲む用としては文句なくお薦めできる優良なワインだと思います。
(2004/04)