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2001 Finca Dofí
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Finca Dofí

プリオラートを代表するワイン「レルミタ」に対するセカンド的なポジションに位置するのが「フィンカ・ドフィ」です。セパージュは、カリニャン60％、ガルナッチャ30％、カベルネ・ソーヴィニヨン＆シラ－10％。直前に飲んだ1999年は、レルミタ同様ガルナッチャベースのワインでしたが、2001年はカリニャンベースのワインになっているので（変わらずガルナッチャベースという情報もあり）、一概に同列で比較できるものではないのかもしれません。

1999年とはやや指向性が異なり、抜栓直後から素直に楽しめる融和な表情が印象的です。セパージュ比率が変わってカリニャンベースになったこともあってか、凝縮感＆完熟果実でグイグイ押すようなものではなく、洗練性や複雑性をより重視した指向性となっています。コアに揺るぎない体躯、続いて果実味、スパイス風味、表層には土や木の実等、1999年とは位相が180度逆な傾向にありますが、相対的なポテンシャルやパワーバランスに大きな差はないかもしれません。

コアに潜むヒリヒリするほどの高硬度タンニンと、思いのほか楽天的な表層の魅力との対比が興味深く、ある種独自の世界観構築に一役買っているので、新世代スペインの一端、及び今後の方向性を垣間みれたような気分ではありますが、そういった側面とはまったく別の「非日常の高価格帯ワイン」という頭の痛い問題を内包しているので、普段から10k円レンジのワインを日常飲みしている人でなければ、なかなか手を出せないかもしれません。質実性や複雑性が増すような、将来を見据えたポテンシャルも感じられるので、もう一段価格が抑えられればより高い評価が得られると思います。
（2006/10）

参考市場価格8,610円～10,479円
点数評価93(WA)、87(W)

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