- Good Quality -
デイリー価格のお手頃ワインで、予想される飲み頃もすぎていましたが、それでも実際の中身はしっかり生きており、現状でも十分すぎる程の強烈な個性を発揮しています。
最も印象的なのはその香り。かなり甘い類いの香味が強く全面に打ち出され、ダウンタウンによるあるショッピングセンター内を思わせるような、ある意味アメリカらしいハッキリした指向性が非常に印象的です(良くも悪くも)。あわせて明確かつ独特の甘味が広がりますが、酸や体躯を支える柱が存在していることもあり、思った以上にダレやブレのない安定感が印象として残ります。
表情がかなり異質なので、ハッキリ好みが別れるスタイルだと言えますが、仮に好みに合わなかったとしても、抜栓後3~4日程度様子を見ることで意外な質実さが感じられるようになるので、時間をかけるほどに「これはこれで意外と悪くない」といった印象に変化するかもしれません。
※今回試飲したのは現地流通ボトルとなっています
(2009/02)