- Good Quality -
トルブレックのワインの中では最もコストパフォーマンスが高いウッドカッターズです。2006年は一時的にコルクに戻っていましたが、2007年は再度スクリューキャップが導入されています。
前年感じられた「バランス型のウッドカッターズスタイル」がより一歩前進したかのような印象でもあり、それでいてトータルの印象や構成力は「これぞまさにトルブレックのワイン!」といった内容になっています。各要素感のバランスや力関係を維持したまま総じてトーンダウンさせ、やや小粒に纏めたような世界観がある意味「ウッドカッターズが本来いるべきポジションに位置している」ようであり、多少突き抜けてでもいいから高得点を狙うといった類いのものとは違って総じてポジティブな印象を受けます。
これまでは見られなかった緑系の風味、仄かな茎っぽさや野菜っぽさが感じられる点はやや気になりますが、それでも全体としては非常にうまく軟着陸させているので、まさに「日々の労働を終えて帰宅した後の一杯」として、深く考えずに飲んで素直に楽しめそうです。過不足なく安定して満足できる「定番ワイン」としての地位を固めてくれそうなので(既に貫禄すらあり!?)、もし千円台後半〜2千円台前半で買えるようであれば、多めにストックしておくことをお勧めします。
(2009/05)