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2004 Miyamoto por Benjamin Romeo
Bodega Matador

Miyamoto por Benjamin Romeo

雑誌「マタドール」が企画した限定ワインで、著名な現代画家がラベルを描き、醸造家が生涯に1度だけ造るという特別なプロジェクトになっています。要約すると「アーティストとワインメーカーのコラボレーション」というのがテーマであり、この企画の責任者は現代スペインワインの風雲児「テルモ・ロドリゲス」が担当しています。

今回の2004年は画家に日本人アーティストの「Kazuko Miyamoto」が、醸造家に2004年の「コンタドール」で見事「100点(WA)」を獲得した「ベンハミン・ロメオ」が選ばれています。特別なワインということもあり、生産本数は僅か3,100本、そして日本への割当は20ケース程度となっているようです。

いたってバランスよく均整のとれた姿をしているのが印象的で、クリーンで精緻な資質や、堅牢さを持ちながらも優雅である点など、全体を通じて「己の美意識を明確に持っている良質なワイン」といった印象を受けます。どことなくピノ系の表情が垣間みられ、なおかつ旨味や梅系の風味も感じられるのが興味深く、高アルコール系や重量系にみられるような圧力や威風がまったく表に出ないこともあってか、素直に「美味しく」飲め、なおかつ素直に「良質さ」を享受することが出来ます。もう少し熟成させても面白そうですが、この表情と資質はいつどの段階で飲もうとなんら変わりのない美点としてしっかり披露してくれそうなので、各々が好きな時に自由に飲んで問題なさそうです(それでも2〜3日かけて飲んだ方がより楽しめるのは確か)。

良質なワインということは具に実感できますが、少量生産な上にマーケティング要素が強い企画ワインということもあり、日常とはかけ離れた価格になっているのがやや気になるところではあります。現状の半額程度であればかなり高い満足感が得られそうな印象ではありますが、それでもベンハミン・ロメオのワインとして有名な「コンタドール」だけでなく、セカンドの「ラ・クエバ・デル・コンタドール」ですらこのワインよりも高いという現実を考慮すると、相対的なコストパフォーマンスはそう悪くないと言えるのかもしれません。とはいえ、決して無理して購入するようなものでもないので(中身はいたって現実的)、懐に余裕がある人やコレクター指向が強い人でなければ、そう慌てることなく静観しておいた方が吉と言えそうです。
(2009/11)

参考市場価格10,812円~15,705円(平均約11,530円)
点数評価--

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