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今から無理なく楽しめる距離感とバランス感が自然な心地良さを生み、これ以上足すこともなく引くこともないその様が、落としどころの良さとでもいうべき魅力へと繋がります。決してクラスを超えるようなポテンシャルを持っているわけではなく、点数的な評価が期待できるタイプでもなければ、素直に美味しいと心から惹かれるようなタイプでもありませんが、それでも落ち着き払った親近感ある佇まいは日々の食卓をうまく補ってくれるので、その存在価値は十分なものがあると言えそうです。
前年のようなオート・コート的な固さはあまりなく、温度帯もやや高めでちょうど良いといったスタンスだったので、思った以上に扱いやすい性格なども含めて相対的な満足度は高いものが得られそうです。後は価格次第といったところなので、現実的に日常レベルで購入できる価格帯であれば、是非とも手に取ってもらいたいところです。
(2010/06)