- Good Quality -
ローヌエリアらしい力感と、それでいて無駄な贅肉のないスッキリと整ったスタイルが印象的な良質なワインとなっています。あまり聞き慣れないAOCですが、ラングドック - ルーション地域に位置するリラック村を産地とし(属するのはローヌ)、ラフォン・ロケピーヌが造るリラックのセパージュは、グルナッシュ60%、シラー30%、カリニャン5%、ムールヴェードル5%となっています。
完熟葡萄の風味があり、南仏的な重厚さや凝縮感も感じられますが、ハーブ系のスパイスや全体をしっかり纏めるスタイルやその滑らかな質感など、全体像としてはどことなく北部よりな印象も感じます(ヴィンテージのスタイル?)。硬直感の一切ない柔和で向き合いやすいジゴンダス…といった雰囲気も多少ありますが、いずれにせよ品質は十分なものがあり、2k円強という価格帯以上に納得出来るクオリティを披露してくれるので、マイナー産地だからという理由だけでスルーしてしまうのは、ある意味勿体ないといえるかもしれません。
(2011/09)