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2006 Passopisciaro
Passopisciaro S.r.l.生産者ワインリスト

Passopisciaro

「テヌータ・ディ・トリノーロ」のオーナーとしてお馴染みの「アンドレア・フランケッティ」が、シチリアという地で挑戦する新たなワイン、それが「パッソピッシャーロ」です。

シチリアの土着品種ネレッロ・マスカレーゼ100%で造られるワインですが、一般的な「シチリアの土着ワイン」とはまったく異なる世界観が構築され、暑さや野暮ったさといったものが皆無な、真なるポテンシャルを見出すことの出来る内容になっています。

葡萄そのものは完全に熟しきり(やや過熟気味)、力強く凝縮した葡萄本来のエネルギーを遺憾なく発揮してくれますが、標高の高さや高樹齢という要因からか、漂う温度感は北のワインのようでもあります。姿勢の正しさや、滑らかで優雅さすら漂うその佇まいは、邪魔な重さや鈍さを一切排除し、その強い果実の力を持て余すことなく綺麗に昇華してくれるので、時間をかければかけるほど優美で甘美な姿を披露してくれると思います。

既に5年が経過しているので適度に解れていますが、それでも純粋な酒質はかなり強固でガッシリしており、ピノ系に近いスタイルとは言っても多少の瓶熟成を経た方がより良い結果が得られるのは間違いないので、飲み頃としてはまさにこれからが本領発揮といったところです。ただし、トルブレックにも相通じるような梅を感じる旨味や、土やキノコ系を思わせる風味など、そのコアにある本質的な魅力は熟成期間に関係なく滲み出てくるので、基本的な収斂期さえ脱してしまえばそれほど飲み頃を気にする必要はないのかもしれません(気になるようであれば抜栓後に時間をかけるorデキャンタでもOK)。

シチリアといえば暑いイメージで、土着品種というと野暮ったさや垢抜けないイメージがあるかもしれませんが、このパッソピッシャーロを体験すれば「シチリアという地が持つ本当の力と可能性」を感じることが出来ると思うので、このヴィンテージに関わらず是非一度は試してみてもらいたいところです(以前試飲した2004年よりも更なる進化を遂げている印象)。
(2011/10)

参考市場価格:4,620円~7,140円(平均約5,695円)
点数評価:96(V)、91/93(RWG-F)、91(W)

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