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一般市場向けのワインではなく、限定的なポジションに位置するワインなので、現在のところトルブレックのWebサイトにも情報が掲載されていませんが、樹齢が100年を超えるという古木も含まれ、2007年はグルナッシュ57%、ムールヴェードル29%、シラーズ14%というブレンド比率で造られます。
果実爆弾的なスタイルは直前に試飲したデフ・ガラーと同様ですが、このオールド・ヴァインズに関しては中心部に芯が感じられ、古木由来のテクスチャの精緻さがより印象的なスタイルとなっています。14.5%という高アルコールとなっていますが、フィニッシュのキレの良さや果実の凝縮さに反したボディの軽快さなど、飲み疲れないような工夫がしっかりなされており、デフ・ガラーとはまた異なるアプローチをとっているという点が興味深いところではあります。
飛び道具的な観点(インパクト重視)だとデフ・ガラーに軍配が上がりますが、数日かけてじっくり向き合えば、持っている本質が異なるということは具に感じ取れると思うので、もし実売価格が同価格帯であれば、個人的にはトルブレックをより推したいところです。
(2012/01)