- Good Quality -
1850年から続くアレクサンドル家ですが、その本拠地はモンターニュ・ド・ランスの「コルマ」。作付け比率はピノ・ムニエ45%、シャルドネ35%、ピノ・ノワール20%。このセレクションは一番搾りとなるキュヴェのみを使用したシャンパーニュで、主にステンレスタンクによる発酵と熟成が行われますが、一部で古樽が使用されます。
ガス系の苦みとシトラス系の酸がハッキリしているので相対的には大人しめの甘味になっていますが、目立たないだけで純粋な糖分はやや多めかもしれません(ドザージュ自体は10g/l)。王道を行くような安心出来るシャンパーニュらしさがウリとも言え、シャンパーニュの醍醐味とも言えるブレンドの妙が功を奏しているのか、黒葡萄系の重さも特に感じられず、スッキリとした後口と程よいボリューム感のマッチングが心地良いものとなっています。まさに「造り」で魅せるような全体的なパッケージングの良さが印象的ですが、ある意味においては大手メゾン的な安定感ある世界観と言えるかもしれません。
(2012/11)