- Good Quality -
全体的にやや無表情で素っ気ない印象があり、硬質感が主とした要素として存在している傾向にあります。凝縮感や果実感もしっかりありますが、やや内に籠り陰に隠れたような印象でもあるので、あまり陽的要素は感じられません。
ヴィンテージのスタイルとして、どことなく10ヴィンテージ前の1999年の指向性に近い印象を受けますが、現時点では時間をしっかり与えても本質的な固さはそれほど解れないので、2008年のように多少の瓶熟期間(まずは半年程度?)様子を見た方が無難なのかもしれません。
相対的には2008年の方がお薦め度が高い印象ではありますが、それでも変わらずポテンシャルを有したお買い得感あるアイテムなのに違いはないので、ヴィンテージのスタイルを前向きに捉えて存分に楽しんでもらいたいところです。
(2013/03)