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前年の2008年ヴィンテージからより熟成期間の長い「リゼルヴァ」へと変更がありましたが、2009年からはさらにそのリゼルヴァ表記が表ラベルにも記載されるようになっています。
ある種、昔ながらのリゼルヴァらしさとでも言うような、焦げ風味のある苦味が抜栓直後から先行する傾向にあります。当初の印象はそこまで良いものではありませんが、抜栓翌日以降に持ち越すことで、当初は影を潜めていた梅系の風味を持つ凝縮感ある甘みと旨みが表出し始め、全体的な落ち着き感もグッと良くなります。純粋なバランス感はそれほど良いわけではありませんが、思った以上にまとまり感があり、最終的に受ける印象はポジティブな傾向にあるので、各要素が体躯に馴染むまで待てば(まずは半年程度)、それだけでも一気に印象は良くなりそうな雰囲気ではあります。これもまた新たな一歩と捉え、その変化と進化を前向きに受け取り、今後の進む道を見守ってもらいたいといったところでしょうか。
(2015/04)