- Good Quality -
現在のオーナーは三代目となるパオロ・メロイ。フリウリを代表する偉大な造り手「ミアーニ」のエンツォ・ポントーニに、醸造だけでなく畑の立て直しを含め、ワイン造り全般において助言をもらっています。
芳香性が高く、熟度を感じる豊かな果実味、ミネラル、苦味など、煌びやかで充実した世界観を有しています。温暖化の影響もあるのか、北イタリアらしからぬ完熟葡萄力が印象的ですが、全体的には醸造工程の影響が色濃く感じる、いたって現代的なスタイルのフリウラーノとなります。抜栓日はストレートにその魅力が発揮される傾向にありますが、翌日に持ち越すと、果実味がやや減衰し、相対的に苦味がやや立つ傾向にあります。素性そのものは非常に良好で、各要素が定着すれば更に良質な世界観が発揮されそうな印象ですが、現状ではあと一歩纏めきれていないような印象もあります。とはいえ、赤のロス・ディ・ブリと同じように素直に伝わる魅力が好印象なので、抜栓日に重点を置いて楽しめばより高い満足感が得られそうです。
(2015/07)