- Good Quality -
格付け第三級の「シャトー・ディッサン」のセカンドワインがこの「ブラゾン・ディッサン」。2008年という良年の良さとカベルネらしい堅牢感が相まって、セカンドとはいえかなりのポテンシャルを兼ね備えています。ただ、バランスそのものはあまり良くなく、ガッシリとしたタンニンと苦味がかなり強い傾向にあります。このタンニンの資質を考慮すると、本質的にはまだ多くの時間が必要だと言えます。
体躯そのものはボリュームあるタイプではないということもあり、タンニンが目立つ抜栓日はかなり向き合いにくい印象ですが、翌日以降に持ち越すと、本来のエレガントな資質も徐々に垣間見られるようになります。単体で飲むには少々厳しいものの、食事とうまく合わせることでしっかりとした満足感が得られるようになるので、現実的に嗜みたいボルドーとしては十分な内容だと言えるかもしれません。
(2015/10)