進化と発展を続ける「日本ワイン」
キャンティ&キャンティ・クラッシコ
偉大なる王のワイン「バローロ」
ニュージーランドを牽引する日本人生産者
進化と発展を続ける「日本ワイン」
特別特集「シャブリ」
紡がれるブルゴーニュの伝説「ルロワ」
大地の恵みと多様なテロワール「エトナ」
新たな潮流「スパークリング日本酒」
ジュヴレ・シャンベルタン
白ワインの聖地「フリウリ」
特別特集「ニュイ・サン・ジョルジュ」
楽天市場「バローロ」
楽天市場「バルバレスコ」
楽天市場「パウエル&サン」
------

- Recommended -

2007 Vitovska Selezione
Azienda Agricola Kante生産者ワインリスト

Vitovska Selezione

トリエステ近郊のカルソを代表する偉大な生産者であり、奇才、カリスマとも称されるのが「エディ・カンテ」。そんなカンテのワインの中で、ハイエンドに位置するシリーズがこの「セレツィオーネ(レゼルヴェ)」となります。

香りは控えめで、抜栓直後から素直な丸みと柔らかさを感じる口当たりの良い表情を持っているのが非常に印象的です。カンテらしい硬質感はあまり感じられず、優しく仄かな桃やレモンの風味を持つ緻密で充実した果実感に、程々の辛味が後口を適度に引き締めてくれます。前年の2006年ヴィンテージに見られた厳格な表情とは真逆のスタイルで、ある種拍子抜けするほどの親近感や柔らかさが主体となっていますが、逆に言うと純粋な口当たりの良さや美味しさといった点では分があるとも言えます。

現時点で10年以上の熟成を経ていますが、それでも表情はフレッシュで生き生きとしたものがあり、リリースされてあまり間がないような印象すら受けます。とはいえ、表層の張りや緊張感がなく、果実味そのものも優しく落ち着いている点、そして翌日に持ち越すことで果実味に僅かな退廃感が見られるようになることから、今後は緩やかに右肩下がりで落ち着いていく傾向にありそうです。

魅力ある世界観が広がるので十分楽しめますが、それでも手放しに喜べるわけではないので注意は必要です。スタンダード・レンジのヴィトフスカとの価格差を考えると、相対的にはコストパフォーマンスにやや難がある点、そして、決してピークを過ぎているわけではないものの、時間経過による変化推移を鑑みると、もう数年早く飲んだ方がより良好な結果が得られそうな印象だった点など、いくつか気になるポイントがあったので、事前にこの辺りの性質を理解した上で向き合ってもらいたいところです。
(2018/03)

参考市場価格4,600円~4,698円(平均約4,633円)
点数評価--

ホーム > イタリア > フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア > ヴィトフスカ セレツィオーネ
Home > Italy > Friuli-Venezia Giulia > Vitovska Selezione

Global Partners