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- Very Good Quality -

2008 Lamarein
Josephus Mayr生産者ワインリスト

Lamarein

女帝と呼ばれた「マリア・テレジア」の命により、この地で現当主の祖先「ヨーゼフ・アントン・マイヤー」が畑の開墾を行ったようです。歴史と伝統のある由緒正しき造り手ですが、この「ラマレイン」は新たな発想によって造られたワインで、葡萄を陰干しして造られるヴェネトの「アマローネ」を参考に、土着品種のラグレインを陰干してから造られます(ラグレイン+アマローネ=ラマレイン)。

チェリーやプラムなどを感じる陰干しの葡萄らしい濃密なボディを有していますが、同時にフレッシュかつしっかりとした酸が感じられ、その密度と凝縮感とは裏腹に、無駄な重さを一切感じさせない軽快な立ち振る舞いが印象的です。ボリュームのあるボディの表層は滑らかで、甘草や梅のようなニュアンスに、仄かな乳資質など、要所で各要素がしっかりと纏められている辺り、葡萄そのものの凝縮したエネルギーだけに頼ることなく、しっかりと現代水準の技術を持って仕上げている印象でもあります。

現時点で既に10年が経過していますが、熟成感が出始めるような状態ではなく、むしろまだ多少の若さが残る少年期と言った印象でもあり、熟成のピークとしては10年単位で長く見守る必要があるかもしれません(それでも基本的にはどの熟成段階で飲んでも存分に楽しめる系譜の世界観)。この辺りは陰干し由来の濃縮さが主な要因なので、熟成によって訪れるその他の要素とのバランス関係によっては、より早くピークが訪れる可能性もあります(その逆も然り)。2005年とはやや世界観が異なるものの、それでも着実に進化を遂げている印象があり、根本的な部分においての質の高さ、そして情景が垣間見えるような深淵さや妖艶な表情など、見事と言わざるを得ない世界観なのは確かなので、率先して積極的に探し出す価値のある逸品だと言えます。
(2018/09)

参考市場価格9,980円~11,550円
点数評価91(V)、90(LM)

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