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- Good Quality -

2017 El Bandito Monkey Gone to Heaven Swartland
Testalonga

El Bandito Monkey Gone to Heaven Swartland

南アフリカにおける自然派ワインの先駆けとも言える生産者「ラマーシュック」の醸造責任者だった「クレイグ・ホーキンス」が、2008年に満を持して独立して立ち上げたのがこの「テスタロンガ」。ワインに冠された「エル・バンディート」は、フラッグシップシリーズのカテゴリ名で、よりカジュアルなラインとなる「ベビー・バンディート」とは差別化がされています。野生酵母や全房発酵、無清澄無濾過など、自然な造りがベースとなり、その年の作柄に応じてワイン名やラベルを変化させるという特徴がありますが、今回のキュヴェはアメリカのロックバンド「ピクシーズ」の曲名と同じ名を持つ、ムールヴェードル100%のワインとなります。

色調は濃いものの、かなりクリアで透明度が高く、無濾過らしからぬクリーンさが印象的です。かなり収斂性が高く、純粋な凝縮度は高いものの、酒質やボディそのものは意外な程に軽快で、酸が主体となった野性味など、どことなく抽出がかなり強めのロゼワインに近い世界観といった印象かもしれません(一瞬ビオンディ・サンティのロザートが脳裏を過る)。

が、しかし、翌日に持ち越すことで状況は一変。抜栓直後は全く感じられなかったボディの充実度が一気に増し、熟した果実の妖艶さやトロミと相まって、梅のような心地よい甘酸っぱさと濃密さが広がります。同時に、ボトルの半分以下になると、当初のクリアな色調が嘘だったかのように、無清澄無濾過特有のにごりワインのような見た目へと変化します(ヒトミワイナリーのワインに似た見た目)。澱のある状態だと、自然派らしい旨味が広がり、抜栓直後とはかなり異なるレベルの訴求力を披露してくれるので、一般的なワインとは違って、飲む前に立てて澱を下げるのではなく、むしろ逆に軽くボトルを回転させて中身を混ぜて均質化した方が、より良い結果が得られるのかもしれません。
(2021/03)

参考市場価格4,216円〜5,280円(平均約4,545円)
点数評価--

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