- Good Quality -
ボーカステルの「ファミーユ・ペラン」と「ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー」が手を組んだことで、一時期話題となったプロヴァンスのロゼ。
色調はやや薄めなオレンジピンク。ロゼと言うよりは、軽くスキンコンタクトした白ワインかのような色調で、実際に飲んだ印象も、ロゼと白ワインの中間のような雰囲気となっています。思った以上に抽出がしっかりしている印象で、表情そのものは落ち着いているものの、渋みや苦みがしっかり感じられ、後味にかけて優しい果実味が感じられます(純粋な果実感はやや控えめ)。スッキリとした爽やかさを感じる辛口ロゼで、意外としっかりとした造りなのが印象的です。バックヴィンテージと言うこともあり、全体的に程よく落ち着いている傾向にありますが、飲み頃が過ぎたような印象は特にないので、意外とポテンシャルはあるのかもしれません。とは言え、強めの抽出とは裏腹に、ボディそのものはやや薄めで、飲みごたえがあるようなタイプのロゼではないので、基本的には手頃な白ワインと同じような感覚で、しっかり冷やして気軽に楽しむと言うスタンスがちょうど良さそうな印象です。
(2020/09)