- Good Quality -
プーリアにおけるDOCGワインであり、カステル・デル・モンテ周辺で造られるワインとなりますが、このロッソ・リゼルヴァはネーロ・ディ・トロイアが65%以上という規定はあるものの、補助品種のブレンドが最大35%まで認められているという特徴があります。
今回試飲する「イル・ファルコーネ」は、カステル・デル・モンテを建設した王家の紋章でもある「ファルコーネ(鷹)」がその名の由来。ネーロ・ディ・トロイア主体で、モンテプルチアーノが補助品種としてブレンドされています。
コアにある果実の濃縮感が非常に高く、赤紫系の表情を伴う野性味のある甘味が印象的です。多様なスパイスやハーブを感じる土着系の表情が主体となり、甘味もしっかりと感じられますが、同時に酸もしっかりしていることもあってか、小梅のような甘酸っぱいキュートさが広がります。濃縮した果実感とは裏腹に、思った以上に軽快で気軽に飲み進めることができる印象で、ある程度の熟成を経てすっかり熟れていることもあってか、アルコール感も比較的控えめな印象を受けます(表記は13.5%)。
(2021/12)