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- Good Quality -

2017 Pinot Noir Rose
Kusunoki Winery生産者ワインリスト

Pinot Noir Rose

ピノ・ノワールを使用した「ロゼ」となっていますが、実際には明確にロゼワインとして目的意識を持って造られたわけではなく、2017年という悪天候に見舞われた厳しい作柄の影響で、赤ワインとするには色調が淡いことから「結果としてロゼ」としてリリースされています。

見た目の色調は、ロゼとするにはやや違和感のある、どちらかというとやや薄めの赤ワインといった印象で、透明度の高いルビー色ではあるものの、純粋な色調はしっかりとした深みのある赤になります。一般的にロゼと聞くとやや低めの温度帯での提供を想像すると思いますが、実際の風味についてもやや淡い赤ワインといった印象で、基本的には充足感のあるタンニンと酸が主体となった質実系ということもあってか、温度が低すぎるとどうしてもバランスが崩れます(繊細な風味が消えて残ったタンニンが目立つ)。基本的には赤ワインと同様の温度帯の方が多様な要素が感じられるので、単純に色が淡いという理由だけで「ロゼ」としてしまっていることに関しては、逆効果な側面もあるのでやや複雑な印象だったりもします。

造り手としてもどう扱うかの判断が難しいところかもしれませんが、やはり一般的なワインのカテゴリーには当てはまりにくい独自の立ち位置が最大の特徴とも言え、全体像としては赤ワインとロゼの中間、それでもどちらかというと普通の赤ワインに近い印象で(純粋に風味の淡い赤ワインといった印象)、明らかにロゼ固有の持つ世界観とは異なっているので、ただ色が薄いという理由だけでロゼとしてしまうと、消費者に対してはやや情報不足すぎて本来の良さを引き出せずに終わってしまう可能性がありそうです。見た目的にも、エッジがややアンバーがかっていることからもわかる通り、多少の熟成感が出始めているということもあってか、ロゼらしいフレッシュさや快活さが感じられるタイプではないので、どうサービスするかという点が良くも悪くも最も重要になる印象でもあります。純粋なワインの質自体は概ね良好ではありますが、世の中にはプライドを持って高品質なロゼを造る生産者がいて、同じようにロゼに強いこだわりを持つ消費者もいるだけに、マーケティング的な側面が足を引っ張っているという点が余計に残念なところかもしれません。
(2022/04)

参考市場価格3,311円〜3,400円
点数評価--

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