キャンティ&キャンティ・クラッシコ
偉大なる王のワイン「バローロ」
ニュージーランドを牽引する日本人生産者
進化と発展を続ける「日本ワイン」
進化と発展を続ける「日本ワイン」
特別特集「シャブリ」
紡がれるブルゴーニュの伝説「ルロワ」
大地の恵みと多様なテロワール「エトナ」
新たな潮流「スパークリング日本酒」
ジュヴレ・シャンベルタン
白ワインの聖地「フリウリ」
特別特集「ニュイ・サン・ジョルジュ」
楽天市場「バローロ」
楽天市場「バルバレスコ」
楽天市場「パウエル&サン」
------

- Good Quality -

2019 Villa d'Est Pinot Noir
Villa d'Est Gardenfarm and Winery生産者ワインリスト

Villa d'Est Pinot Noir

長野県東御市の自社畑で栽培するピノ・ノワールを樽熟成で仕上げています。生産本数は僅か4,084本のみ。

抜栓直後からやや揮発酸を感じる傾向にあり、仄かな表層のざわつきなども含め、やや還元要素が強めな印象です。基本的にはピノらしい適度な重量感ではあるものの、コアには黒系果実のやや不思議な凝縮感があり、焼酎やたまり醤油などのニュアンスと相まって独特の個性となっています。内包する要素そのものには充実感があるものの、残念ながら凝縮度を優先しすぎた結果大切なものを失ってしまったかのようなちぐはぐさがあり、さらには定位感がないことから表情が流動的でバランスが常に定まらないのが残念なところではあります(それでも刹那的に光る瞬間はある)。

気になる点は多々あるものの、それでも抜栓日は概ね良好な表情を見せてくれるので、短時間の内に大勢で飲みきってしまうような飲み方であれば意外と十分な満足度が得られそうな印象でもあります。とはいえ、翌日に持ち越すと一気にエネルギーが減衰し、ぽってりとした丸さや柔らかさ、そしてコアからの味の抜けなど、焦点が定まらず常に表情が変動し続けた結果、最終的には儚さだけが残るような傾向にあったので、あまりじっくり向き合うようなタイプの世界観ではなさそうな印象です。

基本的な構成要素そのものはそう悪くはないものの、それでもヴィラデストの他のキュヴェと同様に、全体的に技術先行型といった印象で、葡萄の持つ本質的な良さがあまりうまく反映されていない傾向にあるのがやや残念なところでもあるので、ひとまず今後の進化と成長(問題点の改善と改良)に期待したいところではあります。
(2022/07)

参考市場価格5,280円
点数評価--

ホーム > 日本 > 長野県 > ヴィラデスト ピノ・ノワール
Home > Japan > Nagano > Villa d'Est Pinot Noir

Global Partners