- Good Quality -
バルバレスコの名門「ラ・スピネッタ」が手がける新たな挑戦がこの「ティモラッソ」。標高300~450mという、コッリ・トルネージのエリアでも標高が高い場所を選択し、土着品種のティモラッソにスポットを当てて偉大なワイン造りを目指しています。
約8ヶ月間というシュール・リーのおかげで飲みごたえのある凝縮したスタイルに仕上がっていてますが、それでもそのスタイルはスピネッタらしい現代的な指向性で、非常にクリーンかつ端正な表情で構築されているのが印象的です。硬質感のある甘味と穏やかながらも豊かな酸のバランスが心地よく、コアには複雑味があり、ティモラッソという品種と向き合いながらも造り手としてのビジョンもしっかりと感じられる内容だと言えます。スピネッタらしい間口の広いモダンスタイルでうまく纏められてはいますが、それでも一般的なスタンダードスタイルの白ワインよりも、オレンジワインなどの他とは異なる個性や複雑味を好む層により刺さりそうな印象でもあります。
(2025/01)