- Good Quality -
長野県原産地呼称管理制度認定ワインで、使用されているメルローは、標高550mにある春日忠雄さんの畑、標高710mにある南日名農地再生クラブ遠入畑という契約農家の畑に加え、標高480mにある自社畑のKuroの3箇所。収穫日は9月21日~10月3日。
オーク樽熟成で造られるメルローですが、すっかりボディに溶け込み尖った要素は特に感じられません。とにかく印象的なのがその「甘味」で、かなり口当たりの良いアタックを形成しているということもあってか、一般的な日本のメルローにありがちな硬いハーブ風味がうまく緩和されています。とは言え、表層の甘さにマスキングされている傾向にはあるものの、コアには清涼感やハーブ系の要素もしっかり内包していて、抜栓後3日ほど経過させれば当初は印象的だった甘味がかなり減衰し、本来の表情やテクスチャが顕になる傾向にあったので、じっくり向き合えば意外と質実な側面を実感することも出来ます。
(2025/01)