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1834年、ネイヴェの丘の上に現当主「ジュゼッペ」の曽祖父に当たるジャコモが設立した歴史ある造り手が「トラヴェルサ」。さらに1800年代後半にバルバレスコのクリュ「スタルデリ」の丘に自宅と畑を購入。現在はジュゼッペの息子「フラーヴィオ」と「フランコ」が栽培と醸造を担当しています。
バルバレスコの最良クリュの一つ「スタルデリ」に植えられた、平均樹齢80年以上の古木のネッビオーロで造られていることもあってか、妖艶さや古風な要素を内包しながらも、同時に凝縮感も感じるバルバレスコに仕上がっています。14.5%とアルコールが高く、その凝縮した果実要素が主体となっているので力強い要素を持っているのは確かですが、それでも適度な角の丸さと優しい立ち振る舞いがベースにあり、長期酸化熟成系のような古風な資質を纏う妖艶さが主体となっているので、モダンなワインのクリーンさや、パワーをストレートに押し出した過熟系のスタイルとは異なり、古き良きバルバレスコのスタイルに現代風の葡萄の熟度を追加したような折衷型なので、比較的飲みやすい傾向にあります。
(2025/04)