- Good Quality -
ボルゲリという地で家族経営を行う造り手が「フォルナチェッレ」。1996年に畑の改植を行い、ファースト・ヴィンテージは2001年と歴史はまだ浅いものの、有機栽培(認証は受けず)を実施し、ボルゲリのネームバリューに依存することなく品質の向上を続けています。
フォルナチェッレを代表するキュヴェがこの「グアルダ・ボスキ」。セパージュはメルロー40%、カベルネ・ソーヴィニョン30%、カベルネ・フラン30%。アルコールが14%と高く、アタックからプラムのような熟度の高い果実味とツンと立ち上るアルコール感が伝わってきますが、それでも重量感は特になく立ち振る舞いは程よく軽快で、ボディも比較的タイトな傾向にあります。抜栓直後は特に品種の個性がより前面に出る傾向にあり、カベルネ・フランらしいグリーン系のハーブ風味と軽やかな立ち振る舞いに、メルローの丸みのある甘味が加わった端的な表情が広がります。翌日に持ち越すと一体感が増しますが、基本的な指向性に大きな変化はないので、メルロー&カベルネブレンドによる高アルコール&高熟度系の指向性と、現代的な造りによる重さを感じさせない飲み口というスタイルは、かなり明確な切り口になっている印象でもあります。
(2025/05)