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- Good Quality -

N.V.(2022) Roses de Jeanne VV/R22
Cédric Bouchard

Roses de Jeanne VV/R22

シャンパーニュの主要エリアでもある「マルヌ」からは南東に外れた、近年注目が高まる産地「コート・デ・バール(セル・シュール・ウルス)」。この地で、少量生産のオートクチュールシャンパーニュ「ローズ・ド・ジャンヌ」を手がけるのが、若き天才「セドリック・ブシャール」。シャンパーニュとしては非常に珍しく、「単一区画」「単一品種」「単一ヴィンテージ」にこだわり、限られたアイテムのみをリリースしています。

ラベルには「VV/R22」との記載しかありませんが、「VV」は「Val Vilaine」の略、「R22」は「Recolte 2022」なので、ヴァル・ヴィレーヌの区画から造られる2022年ミレジメという意味になります。畑の広さは1.5haで有機栽培、植樹密度は8,000本/ha、樹齢は45年、収量は32hl/haで手作業で収穫。瓶熟期間は15ヶ月、ノン・ドゼで2024年4月にデゴルジュマン。

淡くピンクがかった黄金色で色調そのものはやや薄め。精緻さや繊細さが伝わると同時に、葡萄本来の果実味が心地よく広がります。ピノ・ノワール100%で造られるブラン・ド・ノワールですが、豊かさやパワーで推すようなスタイルではなく、キンメリッジアン土壌らしい軽妙さが一つのポイントで、その基本スタイルは以前試飲した2014年と同等です。純粋なポテンシャルで押し切るような世界観ではなく、以前よりもバランス感やそつなく纏めるパッケージングに磨きがかかった印象でもあり、良質な造りそのものは素直に伝わってきます。泡は質感がまろやかながらもかなり豊富でしっかりしているものの、抜けが早くすぐにスティル寄りに変化する傾向にあるのが若干気になるところではあります。とは言え、ノン・ドゼとは思えないほど果実味が印象的で甘味すら感じるその表情は、素直な驚きを持って伝わるとともに、その仕事の丁寧さに裏打ちされた世界観だということが具に理解できます。そう言う意味では非常に良質な世界観なのは確かですが、いかんせん価格が以前と比べて爆上がりしすぎた結果、もはや一般人が気軽に手を出せる範疇を超えてしまったと言うのが、唯一にして最大の問題点だと言えるかもしれません。
(2025/08)

参考市場価格39,999円〜46,200円
点数評価93(VAG)

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