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コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエの元醸造長でもある「フランソワ・ミエ」とのコラボレーションとしても知られるのがこの「プロフェッツ・ロック」。
ピノ・グリは主にシスト土壌で構成される「ロッキー・ポイント・ヴィンヤード」の葡萄で造られます。2022年は例年よりもやや控えめな残糖で8g/l程度ということですが、それでも非常にリッチでしっかりとしたコアを持つ甘味が印象的で、グレープフルーツ、桃、パインなどの要素に蜜感のある凝縮した甘味に、14%というしっかりとしたアルコール感が相まった明快なスタイルに仕上がっています。ある意味、ピノ・グリという品種感よりもプロフェッツ・ロックの造りやビジョンが伝わる傾向にあり(バランスの取れた苦味は感じる)、現代的で細部まで行き届いた造りでありながらも、葡萄そのもののエネルギーも一定量しっかりと感じることができるのが面白いところでもあります。全体的にはセミドライと言った印象でもあるので、一般的な日本の日常の食卓で楽しむタイプではないかもしれませんが、それでもその良さは十分伝わるとは思います。
(2025/08)