- Good Quality -

2002年に試験栽培を開始、その後2007年に契約農家に栽培を委託。試験栽培から9年目にしてようやくリリースされたのが、このソーヴィニヨン・ブランとなります。
爽やかな草原のようなハーブ感はあるものの、それでも一般的なソーヴィニヨン・ブラン像からすると品種的な個性や特徴は抑えられていて、むしろレモンやグレープフルーツのようなシトラスの風味がより明確です。コアの内部には桃のような果実感があり安心院らしい充足感を持ちつつも、全体としてはスッキリとした飲みやすい軽やかさや瑞々しさが印象的です。アルコールが10.5%と控えめですが、香味成分の鮮明さを前面に打ち出すことによって物足りなさを感じるようなこともなく、うまく全体をコントロールして思い描く安心院ワインらしいソーヴィニヨン・ブラン像を構築しているような印象でもあります。
(2025/09)