- Good Quality -

奈良初のワイナリーとして、「奈良の風土をワインという形に表現したい」という思いで立ち上げたのが「木谷一登」。今回の「ルージュ」は奈良ではなく、長野県のメルローとカベルネ・フランのブレンドで造られています。天然酵母による発酵で補糖はなし(補糖なしでアルコール13%!)、酸化防止剤はボトリング時に18ppm添加。
全体的には日本ワインらしい軽やかさと綺麗なテクスチャを持った、すんなりと飲める心地よいスタイルの良質な赤に仕上がっていて、程よい清涼感を持つハーブ風味が心地よく、カベルネ・フランの特徴をうまく昇華させているような印象でもあります。抜栓後にしっかりと時間を経過させることで、樽系要素のバニラやクリーム感が仄かに広がるようになり、同時に当初はあまり感じられなかったメルローらしい柔らかな丸みも感じられるようになります。まさに日本ワインらしい個性を生かした良質な赤ワイン像を模索している感があり、この姿勢と仕上がりは素直に評価できるものがあります。
(2025/10)