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奈良初のワイナリーとして、「奈良の風土をワインという形に表現したい」という思いで立ち上げたのが「木谷一登」。ドメーヌ・キタニの名の通り、大阪府羽曳野市にある自社農園の畑から造られる完全なドメーヌ・キュヴェとなります(農薬や除草剤をやめて2年目の畑)。ホールバンチプレスで圧搾率は60%とかなり低めで、しっかりと澱引きを行い13度で発酵を行っています。アルコール度数は13%。
トップキュヴェとなるプライベート・リザーブなだけあって、他のキュヴェよりも凛とした立ち振る舞いなのが印象的で、全体を通して集中力が高めな傾向にあります。とは言え、表情としては相対的にはシンプルに纏まっている傾向にあり、特に抜栓直後はむしろ味わいの薄さや軽さの方が強調されている傾向にあります。クリーンで綺麗なスタイルは他の木谷ワインと同等ですが、ポテンシャルと求心力に差がある印象で、時間と共に徐々に果実力が広がっていき、完全開花した暁には抜栓当初とはまるで異なる表情を披露してくれます。果実味はかなり多様性があり、洋梨、オレンジ、桃、林檎、バナナと表情豊かで、コアの集中力と瑞々しさ、そしてスッキリとした明快な魅力を兼ね備えた良作だと言えます。
(2025/11)