- Good Quality -

自社畑の葡萄から造るフラッグシップがこの「ドメーヌ・クロッシュ」。今回のソーヴィニヨン・ブランは山形県上山市久保手にある畑で垣根栽培されたもので、醸造は9ヶ月間のシュール・リーを経て、瓶熟成は26ヶ月間。生産本数は664本のみ。アルコール度数は12%。
非常にピュアかつクリーンで、コアに塊感と求心力を有しているのが非常認証的です。仄かな爽やかさを纏ったハーブ風味はあるものの、それでも密度のある体躯から重心はしっかりとした定位感があり、果実感もオレンジやグレープフルーツなどの濃い色調固有の充足感を有しています(品種のイメージとは異なる世界観)。苦味と凛とした硬質感が全体を引き締めているという点に加え、テクスチャに仄かな発泡感が残っていることから、どちらかというとスティルワインというよりは泡が適度に抜けたスパークリングのような雰囲気ですらあります。自然な造りのワインで発泡感が残るワインは多々ありますが、そういった類とはやや異なり、シャンパーニュのように泡がしっかりとボディに溶け込んでいるような印象なので、かなり不思議な世界観および立ち位置と言えるかもしれません。
(2025/11)