- Good Quality -

ワインメーカーの「ジョン・アルバン」がアメリカ初のローヌ品種専門ワイナリーとして1986年に創業。今回試飲したパトリーナのセパージュはシラー。新樽比率60%のフレンチオーク樽で28ヶ月間熟成後、無清澄、無濾過でボトリング。
一昔前の時代の名残を感じる、過熟葡萄系の高アルコール(14.9%)かつ高糖度のハイコントラスト系の明快なスタイルで、プラムのニュアンスを感じる紫系の表情が鮮烈なこともあってか、彩度の高い外向的な傾向にあります。それでも現代のワインらしく重量感はむしろ軽快で決して重くはなく、豊かな酸を有しているので全体的なバランスはしっかり取れています。日本の日常の食事とはあまりマッチしない、これぞアメリカとも言えるようなハイコントラスな構成になってますが、逆にいうと味のしっかり乗った濃い味わいの洋食とのペアリングで非常に高い満足感が得られるので、サービスで工夫出来る飲食店であればそのポテンシャルをしっかり引き出せそうな印象でもあります。
(2025/12)